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弁護士のコラム

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2022.10.17 家の売買

解決事例のご紹介 軽微な建築瑕疵

Xは、建築工事を発注したが、受注した建設業者Yが本来設計上は、ブロック塀を4段で境界上に設置しなければならないところ、

駐車場部分のコンクリートに埋もれて見えないために、一部を2段にするなどの手抜き工事を行っていた。

Xは、新築から数年経ってから、改修のためにコンクリートを剥がしてみると、ブロック塀が2段であることに気がついた。

Yに本来の4段のブロック塀にするように求めたが、まったく応じてもらえなかった。

どうしたらいいか?

Xは、簡易裁判所に民事調停を申し立てた。

解決しなければ訴訟提起も辞さない構えをみせたところ、Yはブロック塀を4段にする改修費用のほぼ満額を支払うこととなった。

 

本件のポイント

①Xは一般消費者であるため、Yからの専門知識に太刀打ちができない。応じられないの一点張りで泣き寝入りするほかないと思われた。

②Xから法律相談を受けたので、弁護士として委任を受けると費用倒れに終わる可能性があったため、自ら民事調停を申し立てることを助言した。

③民事調停には、建築士などの専門家が調停委員として同席し、話し合いを仲裁した。

④最終的には、Yは訴訟リスクを避けるため、改修費用の支払いに応じることとなった。

 

弁護士から一言

今回の相談は、Yが頑なな態度を取っているため、話し合いの膠着状態をどうやって打開するかが問題となりました。

民事調停という制度は、手続が簡単で、自分の力で申し立てることができます。

裁判官や専門家が間に入って審理をしてくれるため、法律に則った妥当な解決を、弁護士を代理人として立てることなく図ることができます。

10万円から50万円程度の少額な問題であっても有用です。

調停期日の前後に、相談に来て頂き、どう対応したら良いか、専門的なサポートをしました。

訴訟リスクを避けたいYの思惑を理解し、訴訟提起を辞さない構えを見せることが解決に繋がったのだと思います。

伊藤

 

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